嘘日記

何もかも未完成

素直というか不器用というか

嘘を上手くつける人になりたいと始めたこの日記。

 

誰を楽しませたいでもなく、自分の感情を吐き出したいがためだけに書いている、無意味日記。

このネット上の日記以外にも、私は日記を書いている。今のところ計三つ。

毎日の記録、精神が落ちたときやどうしようもなく息が詰まりそうになった時に書く日記、そしてここ。文字に書くのはめんどくさいけど、なんか吐き出したい時の日記。

 

私は嘘をつける人間になりたくて始めているのに、他の日記と同じ動機で書いている。

死んだときに、家族に見つかってほしいからである。

 

なんか、生きた証が残したい。稚拙で、無価値で、不格好だけど。結局人間は生きた証が残したい生き物なのだ。つまらないけど、みんな大体は似たような造りである。

 

私という生き物は、全然嘘をつけないのである。なんか洒落た、人を喜ばせられる嘘をつけるようになりたい。

あと、転職活動中だから、自分をよく見せられる嘘つけれるようになりたーい。

 

今日はなんか、面接代行業者が頼んでもないのに履歴書と職務経歴書をつくってくれた。一ミリくらいしか知らない私の長所をつらつら書いていく。

生まれてから20数年、私と寄り添って生きてきた私がずっと書けない長所をすらすらつらつらと書いて、一言。

 

「盛りすぎちゃいましたかね?w」

 

なめんなよクソやろうと思ったが、実際盛っているから何も言えなかった。

そういうところが、人になめられるんだろうなと思う。でも実際、負け組だしなあ私。

 

 

今日は妹の話をしようと思う。

 

妹は可愛い。小さい頃は、おもちゃ扱いしていた。私は脚本家で、この子は女優だ!と、私は彼女を操っていた。

彼女はなんだか、常に輝いている。

向上心があって、柔らかい雰囲気。努力家で、素直で、繊細さを面には出さない強さがある。いい女である。

 

私にはないものをお持ちである。小さい頃、習い事をしていて、私はつまらない顔をして人と群れるのを避け、ショッピングモールの本屋の床に足を崩して座り込み、好きなアイドルが掲載されている雑誌をみて時間を垂れ流していた。

 

習い事をしていないことは、大人になるにつれてコンプレックスになっていく。

手に職をつける的な、なんかかっこよくて羨ましい。努力で手に入れた力、素直にめちゃくちゃかっこよい。しかも小さいときにやりたいことを自ら進んでやっているなんて。

私はお菓子を食べて、おもちゃで遊んで、それだけをずっと繰り返していたかった。

 

彼女は足も速かった。リレー選手まで務めていた。合唱コンクールではピアノの伴奏者、成績もよく、ルールも破らない。友達もいる。習い事ではステージに立つ。賞状もたくさんもらっていた。趣味もあった。

 

何がないんだ逆に。

 

私は比較された。足も遅い、運動もできない、勉強もできないししない。音楽もできない、今も昔も友達はいない。趣味もない、ルールも破っていた。賞状なんて、もらったこともなかった。

妹のことは嫌いになったことは一度もなかった。でも小学生の頃、大人からは常に比較され「年上なのになんで妹のようにできないの?」と言われ続けていた。

 

「私がききたいわ」何故、妹と同じようにできると思われているのか、と。

 

「お前は人より何倍も何倍も努力して、やっと普通なんだ」

楽しい外食の帰り道、そう親に言われるほど何もできないししたいと思わない私に、何もする気もない私に、頑張り屋な妹と同じような結果を求められても・・・と思っていた。

 

妹は、陰で努力する人というか、努力をひけらかさない上品な人なのだ。

 

高校生になった私ははじめて賞状をもらった。舞台にも立った。バカな高校だったので成績上位者にもなれた。はじめて妹と同じラインに立てた。

 

嬉しかったけど、想像より嬉しくなかった。なんか、こんなものかと思ってしまった。

妹はキラキラしているのに、私は輝けなかった。

 

妹は美しい。いい女で、ずっと追いつけないというか、格が違う。

何が言いたいのかわからなくなってきた。

 

とりあえず、幸せでい続けてほしい。どんなことがあっても、少なくとも私は妹のことを嫌いになることはない。

 

目に見える範囲だけ、幸せを願っている。手の届く範囲だけ、助けられるよう行動する。

今日の私の考えでした。おしまい。